どんな車を購入するときにでも選ぶ必要があるボディーカラー。中でも人気色はホワイト系とブラック系ですが、ソリッドカラーは水垢、イオンデポジット、ウォータスポット等の汚れや傷が目立ちやすいカラーです。
特にブラック系はより、汚れ・傷が目立ちやすいことから一般的にボディーメンテナンスに手間がかかります。ホワイト系が1番人気なのに対して、ブラック系があとに続いて人気であることからも、メンテナンスの難易度から避けれる傾向にあるといえるでしょう。
ブラック系車をお持ちの方でこんな悩み抱えてませんか?
- 水シミ、水垢が目立つ
- 洗車キズが目立つようになってきた
- 洗ってもすぐ汚れる
202ブラックのようにソリッド濃厚色は正しいメンテナンスを行えば、洗車業者に高いメンテナンス費用を払わずとも気にならない程度に綺麗に保つことができます。
この記事は以下のような方に向けて書いています!
- 自分でよく洗車を行う方
- 202ブラックのメンテナンス、洗車方法を知りたい方
- 屋外駐車で保管されている方
- 業者にお願いしているメンテナンス費用に悩んでいる方
ボディを綺麗に保つためには正しい知識を持ち、正しくメンテナンスすることが重要です。
202ブラックのメンテナンスのポイント
202ブラックのメンテナンスをは実際にどうすればいいの?といった疑問に答えていきます。
ここからは、202ブラックをメンテナンスするうえで意識するべき、重要な3つのポイントを解説します。
- 炎天下での洗車は避ける
- 洗車シャンプーは乾燥させないようにする
- 洗浄水の拭き残しがないようにする
炎天下での洗車は避ける
洗車には天気のいい日が向いているように思われがちですが、実は、最も洗車に向いている天気はくもりの日です。
夏の炎天下の状態や直射日光が当たってる状態で洗車をすると、シャンプーや洗浄水がすぐに乾いてしまい、シミや水垢の原因となります。ワックスの施工の場合も同様に、温度が高くなるとノリが悪くなってしまいます。
夏場は晴れの日が続く、くもりの日を狙って洗車しようとするとタイミングが合わないことも多いですよね。
そんな時は、早朝での洗車がおすすめです。
個人的には、まだ直射日光もあたっておらず、ボディ自体の温度が低くなっている早朝がおすすめです。
風が強い日も洗車はNG
炎天下でなくても、風が強い日の洗車は避けましょう。
風が強いと花粉や埃、小さな砂が多く舞います。そんな中で洗車をしているとボディについた水滴に、さらに花粉や埃など洗車キズの原因となる物質が付着します。
それらが付着した状態でスポンジでこすったり、拭き上げをしたりするとキズを付けることに...
よって、洗車に最も適した気候とは、
- 太陽による直射日光が無い(くもりの日)
- 気温が高くない
- 風が強く吹いていない
洗車キズが付くかもしれないことを常に考える
『202ブラックは洗車キズが付きやすい』とよく言われていますが、間違いです。
洗車キズは202ブラックのようなソリッドカラーに限らず、すべてのボディカラーにおいて発生します。
では、なぜ『202ブラックは洗車キズが付きやすい』といわれるのか?
それは202ブラックのようなソリッドカラーは『洗車キズが目立ちやすい』からです。
少なくとも、以下のようなことに気をつけましょう!
- シャンプー前の水洗いはたっぷりの水を使って埃、砂等を洗い流す
- 一度、地面に落としたスポンジ、タオルは必ず洗ってから使う
- シャンプー、拭き上げの時に圧をかけ過ぎない
- ボディの拭き上げタオルは細目に買い替える
埃・砂・鉄粉は洗車キズの原因となる代表的なものです。
付着している可能性がある場合は取り除くようにしましょう。
洗浄水の拭き残しがないようにする
せっかくシャンプー洗車をしても拭き上げをしなければ水垢の原因となるので、拭き上げは非常に重要な工程です。
一見、きれいに拭き上げたように見えても、ドアやサイドミラー、窓など、あらゆる隙間には水が溜まっています。溜まった水が垂れ流れて乾燥すると、線状の水垢が発生してしまいます。溜まってしまった水は、掻き出して拭き上げるようにしましょう。
溜まった水を掻き出す方法は次の2つ。
- ブロワーを使う(楽かつ確実!でも、ちょっとうるさい。)
- ドアを開閉して振動させる(少し大変かつ水が少し残るが、道具が不要!)
私はDIYも好きでマキタの充電式ブロアを使っていますが、洗車用には少し大きく、重いと感じることも。
屋外洗車で綺麗に仕上げる洗車方法
ここからは屋外洗車にあたって、綺麗に仕上げるための具体的な洗車方法を4つ解説します。
解説する洗車方法は、特別な道具も技術も要りません。誰でも簡単にできる実践できる方法です。
上から下に洗う
シャンプー前の予洗い、シャンプー洗い、シャンプー後の洗浄は、すべて上から下に洗うことを意識しましょう!
その理由は『汚れを下へと落とし、上へ巻き上げないようにするため』です。
汚れを巻き上げ、埃や砂がボディ表面に残った状態でスポンジ洗いや拭き上げをすると、洗車キズを発生させる原因となってしまいます。
洗車の際は、『上から下へ洗う』を常に考えておきましょう!
パネル毎に洗う
屋外において202ブラックの洗車を綺麗に仕上げるためには、パネル毎に洗う方法も非常に有効です。
パネル毎に洗うことでシャンプーの乾燥および洗浄水の乾燥による洗車中のシミおよび水垢の発生を防ぐことができます。
パネル毎というのは、下記の各ボディパネルのことを言います。
- ボンネット
- ルーフ
- ドアパネル
- リアドアパネル
ツーバケツ方式を採用する
ツーバケツ方式とは、その名のとおり2つバケツを使って洗車することです。1つはシャンプー用、もう1つはスポンジのすすぎ用として水を入れて使います。
なぜ、2つもバケツを使うのか?
それは、スポンジに付いた砂や埃を洗い流して、洗車キズの原因を取り除くためです。
ツーバケツ方式による洗車方法は簡単。
- シャンプー用バケツからスポンジにシャンプーを取る
- シャンプーでボディを洗う
- 水用バケツでスポンジをすすぐ
- ①に戻る
水用バケツにはボディに付着していた埃や砂が溜まります。すすぎ用バケツの底にはグリッドガードを敷いておきましょう。グリッドガードを敷くことでバケツ底に溜まった埃・砂・鉄粉を巻き上げることなくスポンジを洗うことができます。
頻繁に洗車を行う
洗車はできる限り頻繁に行うのがベストです。
「どれくらいの頻度で行うのがいいの?」と疑問に思うことでしょう。
しかし、最適な頻度というのは存在しません。その理由は季節や保存環境などによって異なるからです。
屋外で保管されている方は特に下記のような季節やタイミングでは洗車頻度を上げるようにしましょう。
- 花粉が多く飛ぶ季節
- 冬に高速を走った後
- 夜中に走行して虫の死骸が多く付いている
- 鳥のフンが付着した
花粉、凍結防止剤、虫汚れ、鳥のフンによる汚れは長期的に放置しておくとシミの発生やボディにダメ―ジを与えることになります。特に鳥のフンは見つけたらすぐに除去しましょう。放置しておくと塗装面を酸化させてしまいます。
冬に高速を走った後は、凍結防止剤が車体全体に付着しています。凍結防止剤はサビの原因になり、車体下部がひどくサビると車両の寿命や下取り時の査定額にも大きく影響します。
時間がない場合は洗車機のオプション、『下回り洗車』がおすすめです。
屋外洗車で失敗すると発生する汚れ
水垢
青空駐車で汚れを感じさせる原因のひとつが水垢。
ドアノブやサイドミラー、ドアガラス回りから発生することが多いです。
綺麗に洗車したはずなのに、数日後にはスジ状の水垢が発生した。そんな経験をお持ちの方も多いでしょう。
一度入り込んだ汚れは、普通に手洗い洗車をしただけでは取り除けません。
洗車ブラシで汚れを掻き出すようにしましょう。
汚れを掻き出す方法としては、高圧水で掻き出す方法が簡単ですが、高圧洗浄機を所有しているご家庭は少ないです。
高圧洗浄機が無い方には洗車ブラシが有効です。
イオンデポジット
イオンデポジットとは、ボディ表面で水が蒸発すると、水に含まれるカルシウム・マグネシウム・カルキ・塩素などが滞留して白い水垢がこびりついた汚れのことです。
水道水に比べて雨水に含まれるカルシウム・マグネシウム・カルキの量はかなり少ないです。
とはいえ、雨水には他の汚れの原因になるものが含まれています。
雨水にも大気中に浮遊している花粉や黄砂、排気ガスなどを含んでいるため、これらがボディ表面に付着してイオンデポジットを発生させます。
雨が止んだ翌日に洗車できるのがベストですが、できなければ洗車機の使用も検討しましょう!
ウォータースポット
ウォータースポットは、ボディについた水滴がレンズの働きをし、太陽光による照射熱で塗装面を傷める現象のことをいいます。
表面クリア層下の塗装面まで傷めることもあり、注意が必要です!
ウォータースポットを発生しないようにするためには、水がボディ上に留まらないようにすることが重要です。
しかし、青空駐車では雨に打たれることが多くあり、雨水が滞留しないようにしておくには限界がありますよね。
頻繁の洗車を心掛け、長時間水滴が滞留しないようにしましょう!
洗車キズ
洗車キズをゼロに抑えることは不可能ですが、普段の洗車において少し意識することで洗車キズの発生を抑えることができます。その意識することとは以下の3つです。
- 水をかける時は汚れを上から下へ流すように
- 洗剤はしっかり泡立てる
- ツーバケツ洗車
ツーバケツ洗車とは、2つの洗車バケツを用意し、一方には洗車シャンプーを泡立て、もう一方には水をいれておき、泡の付いたスポンジでボディを洗っては、水を入れたバケツでスポンジを洗浄。そしてまた泡を付けてボディを洗う。この繰り返しで洗車する方法のことです。
使用する道具によっては、洗車キズの発生を高めてしまう場合があります。
洗車キズを防ぐために特に気を付て選びたい洗車道具とは以下の3つです。
- 洗車シャンプー
- 洗車スポンジ
- 拭き上げ用タオル
洗車道具の選び方は別の記事に譲りますが、202ブラックのような濃淡色ボディの洗車においては、下記を使用して入れば間違いありません。
- 洗車シャンプーはノーコンパウンド
- 洗車スポンジはムートンタイプ
- 拭き上げ用タオルはマイクロファイバークロス
まとめ
この記事では屋外洗車で202ブラックのようなソリッドカラーの車を綺麗に保つために、その洗車方法とメンテナンスのポイントを紹介しました。
メンテナンスのポイントは水垢と洗車キズ対策です。
水垢を発生させないためには『洗車する環境選び』と『拭き残しが無いようにすること』が重要です。
- 炎天下での洗車は避ける
- 風が強い日も洗車はNG
- 洗浄水の拭き残しは水垢の原因に
- 洗車キズが付く原因を常に取り除く
屋内で洗車できる環境があればベストですが、そうもいきませんよね。
屋外洗車で綺麗に仕上げるための洗車方法として誰でも簡単にできる方法を4つ紹介しました。
- 上から下に洗う
- パネル毎に洗う
- ツーバケツ方式を採用する
- 頻繁に洗車を行う
①~③は細かな洗車テクニックで、これらの方法で洗車を行うことで、水垢の発生と洗車キズのリスクを抑えられます。
④については、生活スタイルや洗車できる環境の有無によってできない方もいるかもしれません。
そのような場合は下記のような汚れが付いた時に洗車するようにしましょう。
- 花粉汚れが目立ってきた
- 大量の虫の死骸
- 鳥のフン(要注意)
- 凍結防止剤の付着(要注意)
『洗車機を利用すると洗車キズが付く』と嫌煙される方も多いでしょう。
しかし、上記のような汚れが付いた場合は放っておくよりも洗車機で洗う方がよっぽどマシ。
要注意の汚れだけでも付着していたらすぐに取るようにしたいです。
202ブラックやソリッドカラーの車にお乗りの方がより綺麗な状態で長くお乗りできることを願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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