浄水器って色々なタイプのものがあり、どれがいいのか迷いますよね。
私は長男が生まれた時に浄水器を取り入れましたがどれが良いか迷い、4タイプの浄水器を使った経験があります。
この記事では、実際に4種類の浄水器を試してみて分かったことをコスパ、使用感、手間の具合を観点に解説します。
浄水器の購入を考えていて以下のような疑問・悩みを抱えている方にはぜひこの先を読み進めて下さい。
- 浄水器タイプごとのメリットとデメリットが知りたい
- コスパの良い浄水器を知りたい
- 手間のかからない浄水器を知りたい
- 浄水器の具体的な使用感を知りたい
- 自分に合った浄水器が分からない
実際に私が使ってみた浄水器のタイプは以下の4つ。
- 蛇口直結型
- ポット、ピッチャー型
- 蛇口一体型
- 全館浄水システム(セントラル浄水器)
各家庭用浄水器タイプのメリットとデメリット
蛇口直結型
浄水器の中でも最もメジャーな蛇口の先端に取り付けるタイプの蛇口直結型浄水器。
蛇口直結型のメリットとデメリットがこちら。
【メリット】
- 導入コストが安い
- 本体がコンパクトで設置場所を取らない
- 原水と浄水の切り替えが可能
【デメリット】
- 定期的なフィルター交換が必要
- 浄水の流量が少ない
- 蛇口回りの清掃が必要になる
- 取り付けられない蛇口タイプがある
ポット、ピッチャー型
ポットにフィルターが付いていて、誰でも簡単に生活に取り入れられるタイプがポット、ピッチャー型の浄水器です。
ポット、ピッチャー型のメリットとデメリットがこちら。
【メリット】
- 導入費用が圧倒的に安い
- フィルター費用が安い
- 冷たい浄水を飲むことができる
【デメリット】
- 定期的なフィルター交換が必要
- 冷蔵庫に入れて保管する必要がある
- ろ過速度が遅い
- 何度もろ過する必要がある
- 定期的に洗う必要がある
- 長期保存に向かない
蛇口一体型
蛇口が浄水器になっているタイプの蛇口一体型浄水器。
蛇口一体型浄水器のメリットがこちら!
メリット
- 蛇口回りがすっきりと見える
- 原水と浄水が切り替えられる
デメリット
- 定期的なフィルター交換が必要
- 若干フィルター価格が高い
- 利用開始には専用の蛇口が必要になる
- 取付工事が必要になる
全館浄水システム(セントラル浄水器)
セントラル浄水器は、水道メーターを過ぎて家に入るまでの水道管の間に取付ける屋外配置の浄水器です。ホテルや旅館、レストランでの導入事例が多く、個人宅(戸建て、マンション)にも導入事例が増えつつあります。
全館浄水(セントラル浄水器)のメリットとデメリットがこちら。
メリット
- 家中(キッチン、洗面台、風呂、トイレなど)の水を浄水にできる
- 肌、髪に優しい
- フィルター交換は年に1度(立会が不要な場合も)
デメリット
- 初期導入コストが非常に高い
- フィルター交換費用が高い
家庭用浄水器をコスパで比較
浄水器の最大のメリットは、買い物の際にペットボトルの水を買わなくていいところ。
浄水器を導入するにあたってはペットボトルの購入に比べて、コストがどう変わるのか気になりますよね。
浄水器にかかる費用としては、初期コスト(イニシャルコスト)と維持コスト(ランニングコスト)があります。
これらについて解説しますね。
そもそもペットボトルの水の年間消費量は?
日本におけるミネラルウォーターの消費量は次のとおり。
1日に飲む飲み水全体の量は平均で991.6ml、そのうちミネラルウォーターの割合は44.5%で441.2ml(2022年)
SUNTORY BEVERAGE & FOOD
2005年以降の調査結果が出ており、消費量は年々右肩上がりです。
このデータをもとにして計算すると、1年にミネラルウォーターにかかる費用は
441(mL/日)×365(日)÷1000(mL/L)÷2(L/本)×100円(円/本)=8,052円/年
仮に2Lのミネラルウォーターの価格を100円としましたが、商品の種類や購入先、地域によっては価格は100~200円/本くらいの価格帯になります。
一度、ミネラルウォーターに年間どれくらいの費用が掛かっているのかを調べてみるのも面白いですね!
ちなみに、1日に必要な水分摂取量は『(体重kg)×35mL』と言われています。
70kgの男性の場合、2.45Lの水分を摂る必要があります。
必要摂取量を飲むと倍以上の費用が掛かることになる!
初期コスト(イニシャルコスト)
浄水器はどれも初期コストがかかります。
初期コストは浄水器のタイプで低価格なものから、高価格なものまであります。
ここでは単純に初期コストを比較してみましょう。
初期コストが安い順に並べてみました。
浄水器のタイプ | 初期コスト |
1.ポット、ピッチャー型 | 2,500円~5,000円 |
2.蛇口直結型 | 3,900円~7,000円 |
3.蛇口一体型 | 54,000円~120,000円+設置工事費 |
4.全館浄水システム | 225,000円+設置工事費 |
逆に最も高額なのは全館浄水システムです。
これは室外の水道管の途中にに浄水器本体を設置する工事費用が発生するため初期コストが高額になっています。
蛇口一体型およびセントラル浄水器は、本体価格および設置工事費ともに各メーカーやお住まい(戸建て・マンション等)によって価格が異なりますので、見積りを取るようにしましょう!
維持コスト(ランニングコスト)
維持コスト(ランニングコスト)も浄水器を選ぶ上では重要なチェックポイントです。
浄水器の維持コストで必ず必要になるのがフィルター交換費用です。
本記事で紹介している4つのタイプの浄水器もフィルター交換が必須のものばかり。
各タイプ別にフィルター交換費用と交換サイクルは以下のとおり。
浄水器タイプ | フィルター交換費用 | 交換サイクル |
1.ポット、ピッチャー型 | 1,000~3,000円 | 2~3か月 |
2.蛇口直結型 | 約2,500円 | 2~3か月 |
3.蛇口一体型 | 3,500~5,000円 | 2~3か月 |
4.全館浄水システム | 約30,000円 | 12か月 |
家庭用浄水器タイプを手間の具合で比較
浄水器を使うことで自宅の水道水を飲料水として飲むことができるため、非常に便利になります。
スーパーで重いペットボトルの水を買う必要も無くなります。
浄水器を導入すると面倒なことはほんとにないの?
残念ながら、浄水器にも正しく使うにはある程度手間が発生するよ。
浄水器も設置後にもある程度メンテナンスが必要で、ある程度の手間は発生してしまいます。
ただし、その手間も4タイプの浄水器でそれぞれその程度が大きく異なります。
実際に4タイプの浄水器を使用してわかった手間。
それは大きく以下の3つに分けられます。
- フィルター交換
- 浄水器の清掃
- 浄水の保管
フィルター交換
浄水器の手間として必ず必要になるのがフィルター交換。
しかし、浄水器のタイプごとにその作業の面倒具合には差がありました。
手間・面倒がないという観点に着目してランキング付けすると以下のとおりです。
- 全館浄水システム(セントラル浄水器)
- 蛇口一体型
- 蛇口直結型
- ポット、ピッチャー型
浄水器本体の清掃
水回りの掃除が必要なのと同じで、浄水器も清掃が必要です。
浄水器の掃除もタイプごとにその手間や面倒の具合には違いがあります。
掃除が楽な順にランキングにしたのがこちら。
- 全館浄水システム(セントラル浄水器)
- 蛇口一体型
- ポット、ピッチャー型
- 蛇口直結型
全館浄水システムは屋外に取付けるタイプで、蛇口に取り付ける部品もないので掃除の手間は皆無した。
一方、それ以外のタイプは取付け部品があったり、容器保存するタイプなのでそれらの掃除や洗浄が必要になります。
浄水の保管方法
浄水された水はきれいな一方でその保管方法には注意が必要です。
浄水器を通って浄化された水は塩素が除去されているので、最近が繁殖しやすくなっています。
じゃあ、浄水の保管はどのようににしたらいいの?
浄水に雑菌が沸くと元も子もないよね。
保管方法には十分気をつけようね!
浄水は密閉した容器で冷蔵庫で保管しましょう。
作り置きする場合は24時間以内で使い切るようにして下さい。
浄水器のタイプ別で見ると、必ず浄水の保管方法に気を配る必要がある浄水器タイプがあります。
浄水方法別に浄水器タイプを分類したのがこちら。
【浄水が蛇口から直接出るタイプ】
- 蛇口一体型
- 蛇口直結型
- 全館浄水システム(セントラル浄水器)
【水道水を容器で浄化するタイプ】
- ポット、ピッチャー型
ここで、気をつけたいのがポット、ピッチャー型です。
ポット、ピッチャー型の浄水器は浄水した(塩素を除去した)水を容器で保存するタイプです。
毎日、使い切って容器は毎日洗うようにしましょう。
家庭用浄水器タイプを使用感で比較
ここからは実際に各浄水器4タイプを使ってみた使用感で比較してみました。
比較してみた項目はこちら。
- 飲み水として飲みやすさ
- 使い勝手の良さ
- 除去成分の項目
飲み水としての比較
各タイプの浄水器でろ過した水を飲んでみた感想は『正直、どれも同じ』です。
飲み水が美味しい、美味しくないと感じる原因が遊離残留塩素からくる匂いであることがほとんどです。
いわゆる、『カルキ臭さい』というやつですね!
水道水の美味しさを左右する成分としては、その他にも、微粒子状の鉄やカビなどがあります。
これらは水道水に混ざる可能性が低く、その量も少量なので遊離残留塩素に比べて、水道水の味には影響しないのでしょう。
これらの成分についても浄水器フィルターで除去することが可能です。気になる方は除去できる成分を確認してフィルターを選ぶようにしましょう。
使い勝手の比較
各タイプの浄水器を使ってみて感じたことは、使い勝手が良いかどうかも大事ということです。
使い勝手の良さは以下の3つで決まります!
- フィルター交換の簡単さ
- フィルター交換の頻度
- 浄水器本体の掃除
私が選んだ全館浄水システム場合、フィルター交換は年に1回のみ、交換も本体の点検も兼ねて業者さんの手でやってくれます。
本体は屋外にあるので、不在にしていてもフィルター交換ができます!
フィルター交換後は、フィルター交換前後の写真を付けた、作業報告をポストに投函してくれるので安心。
この1年でどれくらい汚れていたのか、本体に不具合は無いか丁寧に報告してくれます。
除去成分の項目
浄水器を選ぶうえで重要になるのが、除去ができる成分がどれほどあるのか気になりますよね。
家庭用浄水器で除去できる成分は全部で19種類。
除去能力を確認する試験は、日本産業規格と浄水器協会が定める基準に定められています。
メーカー独自の試験方法ではなく、国や協会によって定められた試験を実施しているということです。
その19種類の成分について、除去できる種類が多い順に各浄水器タイプを並べると以下のとおり。
第1位 蛇口直結型
第1位 ポット・ピッチャー型
第3位 蛇口一体型
第4位 全館浄水システム(セントラル浄水器)
※試験方法が異なる
除去成分にこだわるなら蛇口直結型かポットピッチャー型だね!
全館浄水システム(セントラル浄水器)のみ、浄水器協会による認証を行っていません。
除去成分について気になる方は、各メーカーへ問い合わせましょう。
自分にあった浄水器の選び方
浄水器は色々なタイプがあって、自分の家庭にはどのタイプがあっているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
私たち家族も夫婦で悩んで色々試してみた結果、『こういうご家庭にはこのタイプが良いね』というのを実体験を元にご説明します。
除去成分の多さを優先するなら
除去成分ので選ぶなら、蛇口直結型かポットピッチャー型が断然おすすめです。
ごくわずかではありますが、水道水の中には発がん性の疑いがある物質や体内へ入ると排泄が困難な物質が含まれていることがあります。
子どもは体が小さいからわずかな量といっても心配。
小さなお子さんや赤ちゃんがいるご家庭ではこれらの物質が除去項目に入っているものを選びたいですね。
発がん性がある物質は沸騰させることによって取り除くことがでます。
沸騰時間が短いと十分に除去できません。沸騰させることによって除去する場合は10分以上沸騰させるようにしましょう。
家族の人数から考えるとポット・ピッチャー型は避ける
ひとり暮らしであれば問題ないですが、家族の人数が増えるとポット・ピッチャー型は避けたいです。
その理由は2つあります。
- 1回で浄水できる量が少なく、消費に追いつかない
- ろ過に非常に時間がかかる
私は単身赴任経験があり、ポット・ピッチャー型を使っていました。
妻・子ども達が赴任先に遊びに来た時は浄水を消費するスピードが速く、量も多くなり、ポット・ピッチャー型では間に合いませんでした。
子どもやご両親と一緒に住んでいて、ある程度人数が多い家庭になるとポット・ピッチャー型以外が圧倒的におすすめです。
コストパフォーマンスを優先する
浄水器のコストパフォーマンスを考えるなら少し具体的な計算が必要です。
コストパフォーマンスを優先して浄水器タイプを選択するうえで、ポイントになるのが以下の2つです。
- 浄水器の使用量あるいは家族の人数
- 使用予定年数
逆に浄水の使用量が多い方は、どれくらいの期間その浄水器を使うのかによります。
1つの判断基準としては『15年』です。
15年以上使う予定があるのであれば、蛇口一体型や全館浄水システムの使用を検討してもいいでしょう。
あくまでもコストパフォーマンスだけを考えた場合の話であることには注意してください。
『家族の多い少ない』や『浄水の使用量の多い少ない』がイマイチ分からないという方もいますよね。
家族人数が5人以上になってくると浄水の使用量も一般的な家庭に比べて多いといえるでしょう。
使い勝手の良さを優先する
使い始めてみたものの、使い勝手が悪くては長続きしません。
実際に使ってみた使用感をもとに、4タイプの浄水器について使い勝手の良さをランキングにしました。
- 全館浄水システム(セントラル浄水器)
- 蛇口一体型
- 蛇口直結型
- ポット・ピッチャー型
全館浄水システムは自分でするメンテナンスと言えば、フィルター交換をネットで依頼するだけ。
ほとんどメンテナンスフリーです。
フィルター交換は自分で購入時期を見定めて購入するか、定期配送などを利用するなどの判断や検討が必要です。
蛇口直結型やポットピッチャーはフィルター交換に加えて、浄水が出る部分の清掃や本体を定期的に掃除する必要があるのでさらに手間がかかります。
導入のしやすさから選ぶ
浄水器を導入するのにもそのしやすさが異なります。
- ポット・ピッチャー型
- 蛇口直結型
- 蛇口一体型
- 全館浄水システム(セントラル浄水器)
使い勝手の良さランキングと真逆です。
ポット・ピッチャー型は購入すればすぐに使えて導入は非常に簡単です。
蛇口直結型は自宅の蛇口形状を確認して、それに合った浄水器を選んで自分で取り付ける作業が発生します。取付け作業が苦手と感じる方には億劫に感じてしまうでしょう。
蛇口一体型と全館浄水システムは導入のしやすさという観点から見ると少し毛色違います。これらの浄水器タイプは蛇口本体を取り替えてしまったり、屋外にシステムを設置するなどある程度大規模な工事が伴います。
工事費用もその他に比べて高額になるので、導入についてはよく吟味する必要があり、導入が簡単とは言えないタイプです。
まとめ
家庭用浄水器は蛇口直結型、ポット・ピッチャー型、蛇口一体型、セントラル浄水器に分かれます。
これらの浄水器タイプについて実際に使ったレビューをもとに各人に合った浄水器の選び方をご紹介しました。
家庭用浄水器を選ぶときに何を優先したいかをまず考えておきましょう。
- 除去成分多さ
- 家族の人数あった浄水器
- コストパフォーマンス
- 使い勝手の良さ
- 導入のし易さ
除去成分を優先したいのであれば、蛇口直結型あるはポット・ピッチャー型がおすすめ!
家族の人数が多い方は、ポット・ピッチャー型では消費量に対して、浄水量が足りなくなるので注意が必要です。
人数が多い方は、蛇口直結型の選択を考えましょう!
コストパフォーマンスはフィルター交換の頻度によります。
通常、3か月ごとに1回のフィルター交換が推奨されていますが、これ以上にフィルター交換の頻度が増えるようであれば、蛇口一体型、全館浄水システム(セントラル浄水器)の導入を検討していいでしょう。
全館浄水システム(セントラル浄水器)をご検討の場合は『紹介キャンペーン』を利用することで導入費用が40%抑えられるのでキャンペーン内容の有無も確認しましょう!
蛇口一体型や全館浄水システム(セントラル浄水器)は、普段の掃除頻度も少なく、フィルター交換も簡単または立会不要で業者が行ってくれるので使い勝手・手間も非常に少ないのでおすすめです。
「まずは簡単に導入しやすいものがいい!」という方にとっては、蛇口への取り付け作業や工事が不要なポット・ピッチャー型がおすすめです。
最後に。
全館浄水システム(セントラル浄水器)は私も取り入れており、5年以上使用し続けています。
近くに使っている方が居なくて「紹介キャンペーン」が使えないという方はご紹介が可能ですので、こちらからご連絡ください。
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